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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
息もつけぬほどに強く抱きしめられる。
「…美しく成長されるそのお姿に、何度いやらしい欲望を持ったか…貴方がお知りになったらきっと怯えるほどですよ…」
「…泉…?」
腕が解かれ、長身の身体をやや屈めて、薫の貌を引き寄せる。
睫毛が触れ合いそうな距離で、見つめられる。
強く熱い眼差し…まるで野性の肉食獣のような獰猛な視線を感じ、薫は思わずたじろぐ。
「…貴方に後悔させて差し上げますよ。迂闊に私を挑発したことを…」
「…な…にする…んんっ…」
次の瞬間、薫の小さな唇は泉の肉惑的な唇に奪われ、まるで可憐な花を貪り尽くすように食まれる。
男の肉厚な舌が薫の白く整った小さな歯列をこじ開け、まだ誰も触れたことのない処女地のような口内を荒々しく蹂躙する。
小さな舌を無理やり絡め、吸い上げ、掠れた悲鳴を上げさせる。
…男の熱い舌が頬の内側、口蓋、喉の奥と、犯さないところはないほどにいやらしく大胆に蠢く。
…キスって…こんなに淫らなことをするんだ…。
朦朧としてきた意識の中で、薫は身体の芯から湧き上がる甘く痺れるような悦楽を感じ始めていた。
「…んっ…は…あ…ああ…ん…」
自分でも信じられないくらいに、甘ったるい鼻にかかったような声が無意識に漏れてしまう。
「…ずっと…大切にしていたのに…貴方だけは…美しく清らかなままでいて欲しかったのに…私の欲望で汚すなんて…!…なんてことを…!」
懺悔のような苦しげな呟きを絞り出す。
「…せん…好きだよ…大好き…」
男の欲望に翻弄されても健気に微笑む少年に泉は再び、その幼気な可憐な唇を奪わずにはいられない。
まだ青く固い禁断の果実のような唇…泉の淫らな口淫に一途に従ういじらしさに胸が苦しくなるような愛を感じずにはいられない。
「…大好きですよ…薫様…誰よりも…」
欲しかった言葉が与えられた歓びに、薫の背筋に甘い戦慄が走る。
それはやがて下肢に気怠い快楽の火種を点け、薫を悶えさせた。
「…んっ…もっとして…もっといやらしいキスをして…」
「…薫様…!」
「…泉…なんだか身体がおかしい…熱くて…たまらない…」
涙交じりに訴える薫の瞳は黒い宝石のように煌めいていた。
…暁様…!
暁に生き写しの美しい貌が縋り付くように見つめていた。
泉は欲情を抑えきれずに、薫の唇を犯し続ける。
…華奢な身体を抱きしめ、耳元に囁く。
「…どこが熱いのですか…?」
「…美しく成長されるそのお姿に、何度いやらしい欲望を持ったか…貴方がお知りになったらきっと怯えるほどですよ…」
「…泉…?」
腕が解かれ、長身の身体をやや屈めて、薫の貌を引き寄せる。
睫毛が触れ合いそうな距離で、見つめられる。
強く熱い眼差し…まるで野性の肉食獣のような獰猛な視線を感じ、薫は思わずたじろぐ。
「…貴方に後悔させて差し上げますよ。迂闊に私を挑発したことを…」
「…な…にする…んんっ…」
次の瞬間、薫の小さな唇は泉の肉惑的な唇に奪われ、まるで可憐な花を貪り尽くすように食まれる。
男の肉厚な舌が薫の白く整った小さな歯列をこじ開け、まだ誰も触れたことのない処女地のような口内を荒々しく蹂躙する。
小さな舌を無理やり絡め、吸い上げ、掠れた悲鳴を上げさせる。
…男の熱い舌が頬の内側、口蓋、喉の奥と、犯さないところはないほどにいやらしく大胆に蠢く。
…キスって…こんなに淫らなことをするんだ…。
朦朧としてきた意識の中で、薫は身体の芯から湧き上がる甘く痺れるような悦楽を感じ始めていた。
「…んっ…は…あ…ああ…ん…」
自分でも信じられないくらいに、甘ったるい鼻にかかったような声が無意識に漏れてしまう。
「…ずっと…大切にしていたのに…貴方だけは…美しく清らかなままでいて欲しかったのに…私の欲望で汚すなんて…!…なんてことを…!」
懺悔のような苦しげな呟きを絞り出す。
「…せん…好きだよ…大好き…」
男の欲望に翻弄されても健気に微笑む少年に泉は再び、その幼気な可憐な唇を奪わずにはいられない。
まだ青く固い禁断の果実のような唇…泉の淫らな口淫に一途に従ういじらしさに胸が苦しくなるような愛を感じずにはいられない。
「…大好きですよ…薫様…誰よりも…」
欲しかった言葉が与えられた歓びに、薫の背筋に甘い戦慄が走る。
それはやがて下肢に気怠い快楽の火種を点け、薫を悶えさせた。
「…んっ…もっとして…もっといやらしいキスをして…」
「…薫様…!」
「…泉…なんだか身体がおかしい…熱くて…たまらない…」
涙交じりに訴える薫の瞳は黒い宝石のように煌めいていた。
…暁様…!
暁に生き写しの美しい貌が縋り付くように見つめていた。
泉は欲情を抑えきれずに、薫の唇を犯し続ける。
…華奢な身体を抱きしめ、耳元に囁く。
「…どこが熱いのですか…?」