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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
鷹司は手を叩き、楽しいゲームの説明をするように口を開く。
「分かったよ。大紋が見事、山小屋に着いて明日の朝までに帰ってきたら、君の薫への想いは認めよう。薫にも二度と手を出さないと誓うよ」
「約束ですよ」
「やめろってば!こんな馬鹿馬鹿しい賭けをして、もし死んだらどうするんだよ!」
必死に暁人に追いすがるが、暁人は聞く耳を持たない。
扉を開け、出てゆこうとする暁人に鷹司は告げる。
「…君が確かに山小屋に着いた証拠に、あの写真立ての裏側にある銀の指輪を持ってきてくれ」
暁人が振り返る。
「指輪?」
鷹司は腕組みをしたまま、真意は計りかねる微笑を浮かべた。
「…森番が残して行った指輪だ。…他には何も残さなかった癖に、指輪だけは残して行ったのだ。…腹立たしいから、よく見てもいないけれどね…」
「分かったよ。大紋が見事、山小屋に着いて明日の朝までに帰ってきたら、君の薫への想いは認めよう。薫にも二度と手を出さないと誓うよ」
「約束ですよ」
「やめろってば!こんな馬鹿馬鹿しい賭けをして、もし死んだらどうするんだよ!」
必死に暁人に追いすがるが、暁人は聞く耳を持たない。
扉を開け、出てゆこうとする暁人に鷹司は告げる。
「…君が確かに山小屋に着いた証拠に、あの写真立ての裏側にある銀の指輪を持ってきてくれ」
暁人が振り返る。
「指輪?」
鷹司は腕組みをしたまま、真意は計りかねる微笑を浮かべた。
「…森番が残して行った指輪だ。…他には何も残さなかった癖に、指輪だけは残して行ったのだ。…腹立たしいから、よく見てもいないけれどね…」