この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
薫はたじろぎ、けれどもう隠しても仕方がないと思いながら口を開いた。
「…うん。そうだよ」
隣から小さなため息が聞こえる。
自分でも意外だけれど、少し胸が痛む。
暁人が自分を好きでいてくれていることは嫌じゃない。
…嫌じゃないから…困る。
「…でも、泉はそうじゃないみたい…」
…口に出すと、寂しさが胸に迫る。
「え?…どういうこと?」
暁人ががばりと起き上がる。
「…僕のことは凄く可愛いし大切だけど、自分が大事に育てた子どもみたいな存在だから…て。
そういう関係になる訳にはいかないって…。
…いつか僕に素敵な恋人ができることを心から願っている…て。」
「泉、そんなこと言ったの?」
「…うん」
「贅沢な奴だな。…薫にこんなに愛されているのに…」
口惜しそうに呟く。
「そうだよ。こんな絶世の美少年に愛されているのにさ。よく拒めるよ。…最後までしたかったのにさ…」
つい口が滑って本音を漏らす。
暁人が聞き咎め、詰め寄る。
「え…⁈…てことは…してないの?最後まで…」
ぶすっとした声でぞんざいに答える。
「してないよ。…キスして…ちょっと手伝ってもらっただけだよ」
「…手伝う…?」
察しが悪い暁人に舌打ちする。
ふと薫はさっきの暁人への仕返しをしたい加虐的な気持ちがむらむらと湧き上がってきた。
暁人の腕を乱暴に引っ張り、自分の胸に強く抱き込む。
「か、薫!」
慌てふためく暁人の声が耳元に響いた。
「動くなよ。…お前からは指1本動かしたらだめだからな。…動かしたらお前をここから叩き出す」
「…わ、分かった…」
固唾を飲む気配が伝わる。
薫はにやりと笑い、暁人の熱くなった耳朶にそっと囁く。
「…僕と泉が何をしたか知りたい?」
暁人が無言で頷く。
薫は暁人の自分より逞しい腰を引き寄せ、その脚の間に自分の脚を差し入れた。
二人とも下着を着けていないから、青く未熟な花茎が直接触れ合う。
「…あっ…!」
深爪した時のような小さい叫び声が響く。
「動くなよ。…お前から動かしたらやめるからな」
「…わ、分かった…」
…不思議だ。自分から暁人に触れる分には嫌じゃない。
むしろこそばゆいような快感が湧き上がる。
自分が主導権を握るなら怖くないからだろうか…。
薫はゆっくりと触れ合った若茎同士から熱が生まれるように、腰を動かし始めた。
「…か…薫…っ…」
切なげな声が上がる。
「…うん。そうだよ」
隣から小さなため息が聞こえる。
自分でも意外だけれど、少し胸が痛む。
暁人が自分を好きでいてくれていることは嫌じゃない。
…嫌じゃないから…困る。
「…でも、泉はそうじゃないみたい…」
…口に出すと、寂しさが胸に迫る。
「え?…どういうこと?」
暁人ががばりと起き上がる。
「…僕のことは凄く可愛いし大切だけど、自分が大事に育てた子どもみたいな存在だから…て。
そういう関係になる訳にはいかないって…。
…いつか僕に素敵な恋人ができることを心から願っている…て。」
「泉、そんなこと言ったの?」
「…うん」
「贅沢な奴だな。…薫にこんなに愛されているのに…」
口惜しそうに呟く。
「そうだよ。こんな絶世の美少年に愛されているのにさ。よく拒めるよ。…最後までしたかったのにさ…」
つい口が滑って本音を漏らす。
暁人が聞き咎め、詰め寄る。
「え…⁈…てことは…してないの?最後まで…」
ぶすっとした声でぞんざいに答える。
「してないよ。…キスして…ちょっと手伝ってもらっただけだよ」
「…手伝う…?」
察しが悪い暁人に舌打ちする。
ふと薫はさっきの暁人への仕返しをしたい加虐的な気持ちがむらむらと湧き上がってきた。
暁人の腕を乱暴に引っ張り、自分の胸に強く抱き込む。
「か、薫!」
慌てふためく暁人の声が耳元に響いた。
「動くなよ。…お前からは指1本動かしたらだめだからな。…動かしたらお前をここから叩き出す」
「…わ、分かった…」
固唾を飲む気配が伝わる。
薫はにやりと笑い、暁人の熱くなった耳朶にそっと囁く。
「…僕と泉が何をしたか知りたい?」
暁人が無言で頷く。
薫は暁人の自分より逞しい腰を引き寄せ、その脚の間に自分の脚を差し入れた。
二人とも下着を着けていないから、青く未熟な花茎が直接触れ合う。
「…あっ…!」
深爪した時のような小さい叫び声が響く。
「動くなよ。…お前から動かしたらやめるからな」
「…わ、分かった…」
…不思議だ。自分から暁人に触れる分には嫌じゃない。
むしろこそばゆいような快感が湧き上がる。
自分が主導権を握るなら怖くないからだろうか…。
薫はゆっくりと触れ合った若茎同士から熱が生まれるように、腰を動かし始めた。
「…か…薫…っ…」
切なげな声が上がる。