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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第4章 ハニームーン・ペーパームーン 〜蜜・月・旅・行〜
月城は優しく…そして強く暁を抱き締め返してくれた。
…そして…
「…身体が冷えていらっしゃる。…秋の夜風に当たりすぎましたね」
さらりと自分の羽織を肩から滑らせると暁の白地に秋の花が描かれた浴衣に着せ掛けた。
「…じゃあ、君が温めてくれ…」
しっとりと潤んだ闇夜より尚黒い美しい瞳が月城を見上げる。
月城は静かに微笑み、その象牙色の美しい手を優雅に差し伸べた。
「…お手をどうぞ…」
暁の白く華奢な指が月城のそれに絡む。
暁はひんやりと冷たい男の手をぎゅっと握りしめるのだった。
…そして…
「…身体が冷えていらっしゃる。…秋の夜風に当たりすぎましたね」
さらりと自分の羽織を肩から滑らせると暁の白地に秋の花が描かれた浴衣に着せ掛けた。
「…じゃあ、君が温めてくれ…」
しっとりと潤んだ闇夜より尚黒い美しい瞳が月城を見上げる。
月城は静かに微笑み、その象牙色の美しい手を優雅に差し伸べた。
「…お手をどうぞ…」
暁の白く華奢な指が月城のそれに絡む。
暁はひんやりと冷たい男の手をぎゅっと握りしめるのだった。