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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第4章 ハニームーン・ペーパームーン 〜蜜・月・旅・行〜
しかし月城は暁のほっそりとした太腿の間に差し込んだ脚を更に絡め、前後に卑猥な律動を加えた。
熱く昂ぶる性器同士が密着し合い、震えるような悦楽を齎す。
「…だめ…つきしろ…やめて…」
自制できない自分を自覚している暁は必死に着物の裾を掻き合わせようとする。
「…着物姿の貴方が余りに色っぽくて、私の劣情は刺激されっぱなしです。…貴方が鎮めて下さいませんか?」
…この身体で、責任を取ってください…と耳朶を甘噛みされならが囁かれ、酷い男だと涙ぐみながら見上げる。
「…や、宿に帰ってから…なんでもするから…」
…ここでは許してくれと懇願したが、
「…今、ここで鎮めて下さい。…我慢できないのです」
…妖艶すぎる貴方がいけないのだと鼓膜に吹きこまれ…暁は抗う力を失くした。
それをいいことに、月城は暁の身体を反転させ、楓の木にしがみつかせる。
「…なにする…の…?…ひとが来たら…」
…いくら脇道に逸れた木立の陰とはいえ、いつ誰かが通りかからないとも限らないのだ。
月城は優しく…しかし迷いのない手つきで暁の着物をたくし上げる。
夜目にも青白く輝く小さな双丘が現れる。
「…ご安心ください。…最後まではいたしません。貴方の中には挿りませんから…」
月城のひんやりした手がしっとりきめ細やかな尻を愛おしげに撫で回す。
「脚をしっかり締めていてください。…腰は突き出して…そう…上手ですね」
男の甘言に唆されるままに卑猥な体位を取る。
いつ人が来るか、気が気ではなく暁の胸は苦しいほどに鼓動が早くなる。
月城の大きな手が華奢な腰を引き寄せ…次の瞬間、男の熱く堅く長大な牡が暁の双丘の間に差し入れられ、そのまま大胆な前後運動が始まった。
「…あ…っ…!」
昨夜から数限りなく繰り返された性交の為に、紅く腫れぼったく変化している花環に男の牡がねっとりと押し付けられ、前後に卑猥に滑り…次第に摩擦が加えられていったのだ。
「ああっ…や…だ…っ…」
最も感じやすい花環と暁の花茎の付け根から先端までを月城の堅く兆した雄々しい牡が力強く往復する。
月城の先走りの牡液が卑猥な音を立て始め、ぬるぬると暁の性感帯に塗りつけられる。
「…や…っ…ああ…しな…いで…そんな…っ…」
次第に昂まる快楽に暁は打ち震え、首を振る。
男は冷酷に耳元で囁く。
「お声をお立てになりませんように…往来の人に気付かれてしまいますよ…」
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