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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第4章 ハニームーン・ペーパームーン 〜蜜・月・旅・行〜
自分で唆しておいて酷い言い分だと思いながらも、暁は切なく睨むことしかできない。
必死に声を押し殺す暁の唇を、後ろから情熱的に奪うこの男がもたらす身体中が痺れるような快楽に、抗うことはできないのだ。
「…んんっ…あ…ああ…ん」
「…愛しているよ…可愛い私の暁…」
…こんな風に甘い言葉を囁く最愛の男に、抗えるはずがなかった。

下肢に気怠く波紋のように忍び寄る快感に堪えようと、木の幹に爪を立てる。
すかさず月城が手を握りこむ。
「…貴方の指が傷つく…」
優しい男の仕草に暁は身体が温められた蜜のように蕩けだすのを感じる。
「…あ…ああ…つきし…ろ…」
月城の牡は熱い凶器のように暁の脚のあわいを鋭敏に律動する。
熟れた花環は牡が掠めるたびにひくひくと蠢き、男を中に欲しがる。
「…私が…欲しいですか…?」
敏感に察知する月城が吐息を弾ませながら囁く。
「…ほし…い…なか…に…」
蚊の鳴くような声で答える暁のうなじを噛む。
「…我慢してください…今は…私を…ここで感じて…」
暁の繊細な若茎を押し潰すように月城の牡が抽送される。
「…ああ…っ…もっと…ほし…い…」
まだるっこしい身悶えながら快楽に息を弾ませる。
「…欲張りな方だ…」
月城は薄く笑うと、ひんやりと冷たい手で己れの牡と暁の花茎をひとまとめにして扱き始めた。
「…ああっ…!…ん…ん…っ…はあ…っ…」
直接的な愛撫を加えられ、背中を仰け反らせ叫ぶ。
月城の片方の手が暁の唇を覆う。
…唇を塞がれ、野外で背後から羽交い締めにされる自分…。
…まるで…月城に犯されているみたい…。
歪んだ悦楽に暁は快楽のきざはしを登り始める。
月城の手の動きが激しくなる。
二人分の先走りの液の音が闇の中に淫靡に響く。
…立っていられないほどの快感の波に、暁は譫言のように呟く。
「…も…つき…しろ…達か…せて…」
月城の呼吸もまるで獣のように荒々しくなる。
ぞくりとするような性的な吐息混じりの声が囁かれる。
「…私もです…。出しますよ…んっ…!…」
低く呻いたかと思うと、月城の牡液と暁の花蜜が同時に射精され、手を突いている楓の幹をしたたか濡らした。
「ああっ…!…いい…っ…」
小さく叫んだ暁の唇は月城に吐息ごと飲み込まれる。
身体を弛緩させる暁を強く優しく抱きとめる。
深くなる闇の中に月城の声だけが聞こえる。
「…愛しているよ。…暁…」

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