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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第5章 緑に睡る
十市の小屋に帰り、ライ麦パンにチーズとハムとピクルスを挟んだサンドイッチ、ポークビーンズと紳一郎は木苺のジャムを落とした紅茶、十市は珈琲で軽い夕食を取る。
十市の料理の腕は抜群で、なんでも美味しい。

今日は就寝時間までに戻ると家政婦に伝えてあるので、十市の小屋でゆっくりできる。
紳一郎は嬉しくて、ついつい十市を見てしまう。
十市は黙って微笑んでくれるだけだ。
紳一郎の挙動が不審でも気にしない。
あるがままの紳一郎を受け入れてくれる。
そんな人は十市だけだ。

食事の後は十市に勉強を教える。
今は英語の読み書きだ。
「坊ちゃん。俺に英語を教えて下さい」
そう言いだしたのは最近だった。
「たまにお屋敷の方に買い出しを頼まれるんですけど、英語が読めないから間違えてしまうことがあるんです。ワインのラベルとか香辛料とか…。ちゃんと読めたらもっと皆んなの役に立てるかもしれないから…」
健気な十市が愛おしい。
抱きしめたいくらいに愛おしい。
「うん。僕が教えてあげる。英語でもフランス語でもラテン語でも。…なんでも十市に教えてあげる…」
胸が一杯になりながら十市を見上げた。
十市はありがとうございますと、律儀に頭を下げた。


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