この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第5章 緑に睡る

十市のベッドは干し草のベッドだ。
驚くほどにふわふわの干し草に生成りのシーツが掛けられているだけの簡素なものだが、そのベッドにどさりと放り出されたかと思うと、間髪を入れずに男が覆いかぶさって来た。
黒く緩い巻き毛が溢れ落ち、紳一郎の頬を撫でる。
男の成熟した牡の匂いに心臓が締め付けられるように苦しくなる。
十市はもう一度だけ、冷静に尋ねた。
「…坊ちゃん…。本当に…後悔しないか…?」
紳一郎は十市から目を離さずに頷いた。
「…しない。…十市が好きだから…」
「…でも…あんたはまだ14だ。…まだ子どものあんたに…俺は…こんな…俺の欲望をぶつけてしまっていいのか…」
たどたどしく、けれど真摯に自分の言葉で語る。
男らしい眉が苦渋に歪む。
「子どもでも、ちゃんと十市が好きだ。…十市としたい。…だって…」
紳一郎は下から十市のがっしりとした逞しい腰を引き寄せる。
…十市の牡は既に岩のように硬く…その熱い雄蕊は布越しでもはっきりと感じとることができた。
紳一郎は自分の下肢を男の牡に押し付けた。
「…僕はこの間、お前の裸を思い浮かべながら自慰をしたよ…。立派な大人だろう?」
十市の濃い睫毛が震える。
「…坊ちゃん…!」
紳一郎は端正に整った人形のような貌を淫靡に微笑ませる。
「…僕は…お前が思っているより、ずっといやらしいんだ…」
紳一郎の若茎は見る見る間に硬く昂り、十市の牡に擦り付けられる。
自然に腰が動いてしまう。
気持ちの良い摩擦熱に紳一郎は思わず喘ぐ。
「…だから…遠慮はいらない。…早く奪って…」
十市が唇を噛み締め、低く唸りながら紳一郎の身体を掬い上げるように抱きしめる。
「坊ちゃん…!」
…十市はもう躊躇しなかった。
節くれ立った指が器用に紳一郎のシャツの釦を外す。
あっという間に生まれたままの姿にされた紳一郎は外気に触れた瞬間、改めて羞恥を覚え四肢を竦ませる。
十市はそれを許さなかった。
紳一郎の両手首を上に掲げさせ、身体が露わに開かれる。
「…見せてくれ…。坊ちゃんの綺麗な身体を…」
低く掠れた声と熱い吐息が鼓膜を擽る。
「…や…だ…はずかし…」
十市の熱い眼差しに身体が焼けつきそうだ…。
溜息交じりの賞賛の声が響く。
「恥ずかしくなんかない。…俺は…こんなに綺麗な身体を見たことがない…坊ちゃんは…なんて…なんて綺麗なんだ…」
驚くほどにふわふわの干し草に生成りのシーツが掛けられているだけの簡素なものだが、そのベッドにどさりと放り出されたかと思うと、間髪を入れずに男が覆いかぶさって来た。
黒く緩い巻き毛が溢れ落ち、紳一郎の頬を撫でる。
男の成熟した牡の匂いに心臓が締め付けられるように苦しくなる。
十市はもう一度だけ、冷静に尋ねた。
「…坊ちゃん…。本当に…後悔しないか…?」
紳一郎は十市から目を離さずに頷いた。
「…しない。…十市が好きだから…」
「…でも…あんたはまだ14だ。…まだ子どものあんたに…俺は…こんな…俺の欲望をぶつけてしまっていいのか…」
たどたどしく、けれど真摯に自分の言葉で語る。
男らしい眉が苦渋に歪む。
「子どもでも、ちゃんと十市が好きだ。…十市としたい。…だって…」
紳一郎は下から十市のがっしりとした逞しい腰を引き寄せる。
…十市の牡は既に岩のように硬く…その熱い雄蕊は布越しでもはっきりと感じとることができた。
紳一郎は自分の下肢を男の牡に押し付けた。
「…僕はこの間、お前の裸を思い浮かべながら自慰をしたよ…。立派な大人だろう?」
十市の濃い睫毛が震える。
「…坊ちゃん…!」
紳一郎は端正に整った人形のような貌を淫靡に微笑ませる。
「…僕は…お前が思っているより、ずっといやらしいんだ…」
紳一郎の若茎は見る見る間に硬く昂り、十市の牡に擦り付けられる。
自然に腰が動いてしまう。
気持ちの良い摩擦熱に紳一郎は思わず喘ぐ。
「…だから…遠慮はいらない。…早く奪って…」
十市が唇を噛み締め、低く唸りながら紳一郎の身体を掬い上げるように抱きしめる。
「坊ちゃん…!」
…十市はもう躊躇しなかった。
節くれ立った指が器用に紳一郎のシャツの釦を外す。
あっという間に生まれたままの姿にされた紳一郎は外気に触れた瞬間、改めて羞恥を覚え四肢を竦ませる。
十市はそれを許さなかった。
紳一郎の両手首を上に掲げさせ、身体が露わに開かれる。
「…見せてくれ…。坊ちゃんの綺麗な身体を…」
低く掠れた声と熱い吐息が鼓膜を擽る。
「…や…だ…はずかし…」
十市の熱い眼差しに身体が焼けつきそうだ…。
溜息交じりの賞賛の声が響く。
「恥ずかしくなんかない。…俺は…こんなに綺麗な身体を見たことがない…坊ちゃんは…なんて…なんて綺麗なんだ…」

