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第5章 緑に睡る

「…どうするの…？」
恐々尋ねる紳一郎の上気した頬にくちづけしながら、欲望を秘めた低い声で囁く。
「…ここで…繋がるんです…」
十市の手が紳一郎の背中を辿り、そのまま白く肉付きの薄い双丘の奥を弄る。
「…え…？…ここ…？」
…自分でも弄ったことがない秘所の奥に十市は、大胆に指を伸ばす。
「…や…っ…やめ…て…」
「…ここに…俺の…これが入るんです…坊ちゃんのここはきっと狭いから…無理かも知れない…」
紳一郎の手は再び十市の熱く脈打つ牡を握らされる。
…こんな大きなものが…僕の中に…。
恐怖より、十市の性器を自分の身体が受け入れることを思い浮かべると、腰の最奥がじんと痺れるような甘い疼きを感じる。

「…無理しなくていい。…俺は坊ちゃんを怖がらせたり痛い目に合わせたりしたくない」
そのまま身体を引こうとする十市を紳一郎は押し留める。
「…やだ…。したい。…僕は十市とひとつになりたい。…して…痛くてもいい。十市とひとつになれるなら…」
…そして…恋人にして…と心の中で呟く。
「坊ちゃん…！」
十市は堪らずに紳一郎を抱きすくめる。
「…十市がすること、全部好きだと思う…。だから…して…」
「坊ちゃん…！」
十市は荒々しく紳一郎の唇を奪う。
「あんたは…なんでそんなに可愛いんだ…！坊ちゃんが可愛いすぎて頭がおかしくなりそうだ…！」
そして紳一郎に体重をかけないようにのしかかると、貌中にキスを繰り返し、首すじ…そして白い肌に浮かぶ薄紅の乳暈を口に含む。
「…ああっ…ん…」
男のざらりとした舌が小さな果実を舐り、吸い付く。
「…んんっ…は…あ…っ…」
自分の口から女のような甘ったるい声が漏れる。
…しかし、止める事ができない。
十市は乳暈を味わいながら、健気に勃ち上がり揺れているまだ未熟な花茎を握りしめる。
「…あっ…！…やっ…ああ…ん…」
男の大きな手で握り込まれゆっくりと扱かれる。
…自分でする何百倍もの痺れるような生々しい快楽が紳一郎を襲う。
十市の愛撫は紳一郎の快楽にひたすら寄り添うものだった。
「…気持ちいいか…？坊ちゃん…」
熱く優しく囁く。
「…いい…きもち…いい…っ…どうしよ…も…でちゃ…う…！」
「坊ちゃん…俺の手の中でイッてくれ…！」
「ああっ…ん…でちゃ…」
十市に唇を貪られ、未知の快感と夢にまで見た十市の愛撫に紳一郎は呆気なく果ててしまった。