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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第5章 緑に睡る
紳一郎は小さく掠れた声で叫びながら果てた。
小刻みに震える身体を十市が強くその胸に抱き込む。
くたりと弛緩した白い身体…。

十市が放った牡液がその透き通るように白い太腿に滴り落ちている。
薔薇色に染まり、やや腫れた後孔が少し開き、紅い果実のような内部が見えた。
とろりとした男の精がゆっくりと流れ出てくる様は、余り淫らで…そして余りに美しく、十市は飽くことなく見つめる。

紳一郎が愛おしすぎて…そして紳一郎の身体が余りに心地良すぎて、中に精を放つのを我慢できなかった。
外に射精しようとした十市を紳一郎が快楽に喘ぎながら懇願したのだ。
「…中に…だして…お願い…。中で…お前を感じたい…」
十市の理性は振り切られ、紳一郎の華奢な腰を引き寄せ、狭くて熱い最奥に濃く多量な牡液を思う様浴びせかけた。
「…んッ…!…坊ちゃん…ッ…!」
「…ああ…十市…!」
紳一郎の熱く天鵞絨のように滑らかな肉が十市の牡を痛いほど締め付ける。
迸る精を勢いよく紳一郎の中に叩きつけながら、十市は意識を手放しつつある紳一郎の戦慄く可憐な唇を塞ぎ、愛の言葉を吹き込む。
「…愛している。坊ちゃん…」
…三年前に言いたくて…しかし言えなかった言葉を…。
三年間ずっと胸に秘めていた言葉を…。

紳一郎は僅かに残る意識の中、幸せそうに仄かに微笑み、男の胸に抱かれ、目を閉じたのだった。


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