パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 真夜中のお茶をご一緒に

…司の身体と性交は驚くほどに良かった。
男との交わりは真紀だけだったのだろう。
しなやかに泉に従う反面、まだ初心な動きで男に応えようとする様がいじらしく、堪らなく愛おしさを感じた。

恐らく箸よりは重いものを持ったことがない司の身体は、どこもかしこも繊細で綺麗で…強く求めれば壊れそうな儚さを秘めていた。
しかし、ひとたび行為に及ぶと思いがけぬ熱の込もった積極さで泉に応えてきた。
香油を塗し、指でよく馴らした後孔に泉の牡をゆっくりと挿入すると、司は甘く掠れた声を上げ…そののち、譫言のように呻いた。
「…ああっ…いい…っ…お…お…き…い…」
泉はその狭く熱くよく締まる花筒を眉根を寄せながら堪能した。
「…司は…こんな身体をしていたんだな…すごく…いやらしい身体だ…」
野卑に呟く泉を靄がかかったような、琥珀色の瞳がうっとりと見つめる。
「…泉も…おおきくて…かたくて…すごく…いい…」
見え隠れする仄かな暁の面影に後ろめたい劣情が蠢く。
「…こんなに綺麗な貌をして…そんないやらしいことを言うなんて…」
華奢な腰を抱きかかえ、滾る砲身を突き入れる。
「はあ…っ…！…んんっ…や…あっ…ん…！」
悶える司の薄桃色の耳朶を噛む。
「…悪い子だ…」
「…せん…すき…」
長い睫毛に透明な涙を絡ませて見上げる。
淫乱さと純真さの危ういバランスが、男心を鷲掴みにする。
「…男を誑かす術を心得てるし…たちが悪い…本当に…！」
舌打ちしながら狂おしく花の唇を貪る。
「…んんっ…はあ…っ…ああ…ん」
「…好きだよ…司…大好きだ…」
くちづけの合間に愛の言葉を吹き込むと、切なげに身体を擦り寄せて来た。
「…せん…ぼくも…だいすき…」
…互いの愛を確かめ合う性交の快楽を、司は知らしめてくれた。
「…や…あ…っ…んん…そんな…おおきく…しないで…くるし…」
鼻にかかった喘ぎ声を上げられ、司の花筒一杯に広がった泉の牡が更に硬化を増す。
「…だから…そんなこと言ったら逆効果だろう…⁈」
腹立たしげに律動を繰り返す。
古いベッドがぎしぎしと軋み出す。
司の白い裸体が激しく揺すぶられ、切なげな声が間断なく上がる。
「…ああ…んっ…や…ああ…っ…！…おく…きもち…い…い…」
素直に快楽を口にする司が、堪らなく愛おしい。
「…いい子だ。…もっと悦くしてやる…」
甘い吐息を漏らす唇を無理やり塞ぐ。