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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第2章 初戀のひと
翌朝の月曜日、珍しく暁と月城は暁の家のダイニングで一緒に朝食を摂っていた。
月城が半休を取ったので、ゆっくり過ごせたのだ。

「暁様、カフェ・オ・レのお代わりはいかがですか?」
「…いい…」
「サラダにビネガーは付けられますか?」
「…いい…」
月城は困ったように微笑みながら、暁の顎を持ち上げる。
「…どうして私の貌を見てくださらないのですか?…私がお嫌いになられましたか?」
暁が慌てて貌を上げる。
「違う!」
その隙を月城が見逃す訳もなく、素早く唇を奪われる。
「…んっ…!…つきし…ろ…」
掠れた声を上げる恋人の髪を優しく撫でる。
「さっきからずっと、私の貌を見てくださらないから…お仕置きです…」
「…ひどい…」
膨れた頬が可愛らしい。
「では、教えて下さい。なぜご機嫌がお悪いのですか?」
月城が暁の隣に座る。
朝早くから、呆れるほどに端正に整った美しい貌と姿だ。
黒い執事の制服が隙なく決まっている。
…昨夜、あれほど暁に淫蕩な行為をした同一人物とはとても思えない。
「…だって…。僕はまた意識を失くして…その…君に始末してもらうし…何も覚えていないし…」
小さな声で訴える暁の白い首筋は朱に染まっている。
「…私がしつこくしてしまったからです。…申し訳ありません…」
くちづけで濡れた薄紅色の暁の唇をそっと指先で拭う。
「暁様がお嫌なら…もうしません…」
暁は更に赤くなりながら首を振る。
「…そ、そうじゃなくて…するのは嫌じゃない…でも、最後の方は何も覚えていないし…その…身体の中も…綺麗にしてもらっているから…君に申し訳なくて…」
月城は破顔する。
「そんなことをご心配なさっていたのですか?…私は、暁様のお世話をしたいのです」
「…でも…」
月城は暁の肩を抱き寄せる。
その桜貝のように可憐な耳に熱く囁く。
「…それに…暁様のお身体の中を綺麗にするのは当然の義務です。…あんなにたくさん私の精を注ぎ込んでしまっているのですから…」
「つ、月城!」
朝から卑猥な言葉を冷静に囁かれ、暁は羞恥に身を縮める。
「…暁様がお気になさることではありません。
…それに…」
暁の薔薇色に染まった頬を両手で愛撫する。
「お人形のような暁様を犯すことは…とても興奮するのです…」
「…や…っ…も…う…」
夜は月城の淫らな要求に素直に応えて見せるのに、朝は聖女のように恥じらう暁が愛おしい。
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