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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第9章 さよなら、初恋
「…もう…できない…」
ぐったりしたように泉の腕枕に寄りかかり、掠れた声を上げる司の髪に泉はキスをする。
「…ごめん。無理させた…」
「本当だよ…。もう…」
白い頬を桃色に上気させ、軽く睨む。
天蓋の中は欲望の樹液の薫りで蒸せ返るような膿んだ淫らさを色濃くしていた。

「…もう無理って言ったのに…」

…背後から愛し合い、そのまま身体を繋げたまま、泉は司を正面から抱いた。
一度吐精したとは到底思えぬほど、体内の泉の牡は少しの硬度も失わずに、司を再び凌駕しようとしていた。
「…う…そ…。まだこんな…」
達したばかりで敏感な肉をゆっくりと擦り上げられ、司は蕩けたままの身体を震わせた。
「…お前が欲しくて止まらない…。熱が収まらない…ほら…こんなに…」
そう艶めかしく囁かれ、己れの牡を誇示するかのように司の柔らかな淫肉を穿つ。
灼熱の楔を打たれるように、司は犯された。
司の中は泉が放った淫液が溢れ、容易に男を受け入れてしまう。
激しい律動はすぐに司の快感を呼び戻した。
「…ああ…っ…また…達っちゃう…!」
達したばかりで感度が良すぎる司は、すぐに痺れるような絶頂を迎えた。
泉は細かく痙攣を繰り返す司を深く抱きしめながら、濃密に彼を愛した。
泉が再び精を放ったのは、司がぐったりと意識を手放してからだった。

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