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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第2章 初戀のひと
月城のしなやかな手が暁のシャツの釦を器用に外す。
そのままするりと暁の薄い胸の硬い蕾を探り当て、卑猥な動きで弄る。
「…いや…だ…め…だめだってば…」
胸が弱い暁はその場に崩れ落ちる。
客間のゴブラン織りの絨毯に倒れこんだ暁を月城はそのまま押し倒す。
「…だ…め…!…つきしろ…」
「貴方が欲しい…!」
激しく唇を貪られ、手早くベルトを外されスラックスを下着ごと下ろされる。
…本当にする気なのか…。
暁は激しく狼狽する。
「…やだ…だ…め…」
腕を抑える暁の頬にキスを落とし、
「…ご安心ください…最後まではいたしません…その代わり…」
と、男は暁の身体を裏返しにし、腰を高く上げさせる。
苦手な獣が交わる体位にさせられ、暁はたじろぐ。
「…やっ…なにするの…?」
月城が無言でベルトを外し、ジッパーを押し下げ前を寛げる音がする。
「…少し…我慢してください…」
苦し気だが、劣情の艶を帯びた声が耳元で囁かれる。
「…な…に…あっ…‼︎」
熱く硬い月城の牡が暁の秘められた花蕾に押し当てられる。
「…今夜は…挿れません…そんなことをしたら…貴方の身体を壊してしまう…」
…今朝だけで二回も貴方を犯したのですから…と、熱い舌先とともに鼓膜に吹き込まれる。
「…つきし…ろ…」
快楽に弱い暁の身体は、ぐずぐずに溶けてゆく。

月城はゆっくりと、己れの牡を暁の慎ましやかに閉じている薄紅色の花環に押し付け、そのまま滑らせる。
無意識に男の牡を受け入れようと、暁の後肛は柔らかく収縮した。
だが、男の牡はそのまま卑猥な往復運動を繰り返すだけだった。
「…あっ…ん…!」
肩透かしを食らったような暁の溜息が漏れる。
「…挿れて欲しいのですか…?」
やや意地悪な月城の声に、暁は身体を朱に染めて首を振る。
「…ちが…っ…」
月城が艶やかに微笑みながら、暁の背中に覆いかぶさる。
「…今夜は貴方を奪わない…けれど、貴方の身体を弄らせてください…」
そう囁くと、男は暁のほっそりとした長い脚を閉じさせ、その脚の付け根に後ろから硬く昂ぶった牡を抜き差しする動きを始めた。
「…あっ…んん…」
月城の牡の先走りの液がぬるぬると暁の花茎の裏側に擦り付けられ、ゆっくりと抽送される。
ぬめぬめと熱い液体を擦りつけられ、押し付けられる。
その淫靡で卑猥な動きに暁は息を荒げさせる。
「…や…だ…すご…く…いやらし…」



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