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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第2章 初戀のひと
「…ああ…や…んっ…へんな…かんじ…」
暁は体内で快楽を得る身体に馴らされている。
それは最初の男、大紋が暁の身体を徹底的に管理し、作り上げたからだ。
だから、狭い肉筒に牡を挿入され、抽送され、最後は熱い精液を体内に浴びせられなくては、絶頂を迎えられなかった。
絶頂を迎えると同時に、暁の花茎からは蜜が迸る。
それも月城が優しく扱いてくれることにより、最後の悦楽に辿り着くのだ。
己れの花茎を自分で弄ることもなかった。
当然、自慰もしない。
自分ではどうしたら良いか分からないし、性器を弄るだけでは達けないからだ。
だから、それ以外の性的接触や愛撫には慣れていなくてぎこちない反応をしてしまうのだ。
今、月城は暁のほっそりとした花茎に己れの長大で硬い牡を執拗に擦り付け、往復運動している。
「…気持ちがいいですか…?」
逞しい腰遣いを続け、呼吸を乱しながら尋ねる。
「…んんっ…なんだか…おかし…い…からだが…あつ…い…」
「…もっと、おかしくして差し上げますからね…」
男は低く笑った。
…いつもの月城と…少し違う…。
暁は快楽で朦朧としだした頭でぼんやり考える。
こんな風にしつこくしたり、趣向が変わったセックスをしたりする男ではなかった…。
…今夜の月城は、まるで不安な思いや遣る瀬ない思いを、暁に縋ることで忘れようとしているような…そんな歪な性交であった。
いつもと異なる性の営みをして、暁の反応を見たがるような…やや偏執的な面を暁は初めて見た。
それに気づいた暁は、尚更に男が愛おしくなる。
…冷静で乱れることがない月城が暁に甘え、欲望をぶつけてくる様が…妙に艶めいていて…暁の下肢はさらに疼く。

「…んんっ…へん…なかんじ…」
「…貴方は中に挿れられて、達かれたいのでしょう…?…駄目ですよ…。…今夜は…挿れません…。ここを…」
男は暁の可憐な花茎と己れの逞しい牡とを纏めて握り込み、擦り出した。
「…ああっ…‼︎」
今までにない直接的な快感が腰の奥から立ち昇る。
「…こうして…私のものと…一緒に…扱いて…達かせて差し上げます…」
月城の熱い舌が暁の薄い耳の中を嫌らしく舐め廻す。
「…やっ…!…あつ…い…つきしろ…の…あつくて…かたい…っ…」
「…貴方のものは…いつ見ても可愛らしい…握り潰してしまいたくなる…」
恐ろしい睦言を甘く囁かれ、暁の背筋はぞくりと震える。




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