この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第12章 その愛の淵までも…
藍川の部屋はきちんと片付き、整然としていた。
ベッドは皺一つなくベッドメイクされ、まるで未使用かのように整った状態だった。
…私物も殆どなく、生活感の欠片もない。
月城は使用人の部屋に立ち入ることは滅多にないので、他の人間がどのような部屋になっているのか詳しく知る由はないのだが、藍川の部屋は異様とも言えるほどによそよそしくまるで他人を寄せ付けないような冷たい雰囲気を漂わせていた。

大紋は職業柄の冷静な視線で、部屋を丹念に見つめて行った。
窓際の木製のライティングデスクは、使用人全てに支給されたものだ。
大紋はそれに近づき、躊躇いなく引き出しを開けた。
…次の瞬間…
「…これは…一体…何だ…⁈」
大紋の切れ長の瞳が見開かれる。
月城はざわざわとした嫌な胸騒ぎを抑えながら、机の前に足早に近づいた。
引き出しの中を覗き込み…凍りつく。
眼鏡の奥の黒い瞳が、信じられないように眇められた。
「…これは…‼︎」
/954ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ