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第1章 シーン　1

「ね、大輔さんは知ってる人の方がより強く興奮するの？」
「ああ、知らない人よりはその方が感じるみたい。だから、風間の時はもの凄い昂ぶって押さえるのがやっとだった。
「じゃあ、あたしの会社の浅田部長は？」
　大輔とイメージプレイを始めてから、浅田部長に抱かれた時の事を設定で想像した事が何度かある。大輔に内緒で浅田部長と不倫しているシーンを妄想した事もある。勿論あたしにも浅田部長にもそんな気持ちも気配もまるでないけれど。
「里菜の上司の浅田部長？」
　大輔も何度か顔を合わせている。
「そう。」
「確かに興奮するだろうけれど、ちょっと無理じゃないか？」
「どうして？」