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寝取られ妻 3
第9章 シーン 9
「そうですよ部長、こんな綺麗なおっぱいは滅多に見られるものじゃない。それが二つも揃ってるんですから、遠慮してたらばちがあたりますよ。」
 ボーイが料理を運んで来て、話題が一時中断された。
 今のところ浅田部長があたしのことを気付いたとは思えない。
 顔も髪もまるで違う人間になりきっている上に声まで違っていれば里菜を連想させるものは何もないはず。
 次第にあたしは落ち着いてきた。
 当初は心のどこかに里菜と気付かれるのではないかという不安があったのだが、慣れてくるに従いその不安もぬぐい去る様に消えていく。
 逆に安心すると同時に妙な快感が生まれてくる。
 あたしは本当は詩織などと言う名前ではなくて里菜よ、あなたの部下で毎日顔を突き合わせている女子社員の里菜なのよ。そうしてあなたと身体の関係を持つために用意周到にこんな形であなたを誘惑しようとしているのよ。
 そう考えるとわくわくしてくる。
 目の前に居る女性が自分の部下だとは思いもせず、あたしが張った網の中で蜘蛛に囚われた獲物のように絡め取られて、欲望に負けあたしを組み敷いて犯している浅田部長の姿を想像して身体が熱くなるのを感じた。
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