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寝取られ妻 3
第3章 シーン 3
 北上さんと言うのは前にスワップの形で里菜を抱いた男の名前だった。
「そのうちね。大輔がその気になったらと言う事で。」
「じゃあ、そうなるようにあたし大輔さんを少し誘惑してみるかな。」
 本気とも冗談ともつかない美奈の言葉がちょっとだけ胸に刺さるのを感じながら、あたしたちはタクシーを降り指定された料亭の暖簾をくぐる。
「いらっしゃいませ。」
 ダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気の玄関口には和服の年配の女性が出迎えて挨拶する。
「お世話になります。バンケットムーランです。お客様の河井様に呼ばれて伺いました。」
「ご苦労様です。河井様ですね。ええと、はい、伺っております。ご案内します。」
 年配の女性から。簡単に注意事項の説明を受け、飲み物と氷の追加の場合と帰りにレジの清算を必ずするように念押しをされた。ここは入館料の形でお客様から頂いたバンケット料金から幾ばくかを支払う事になっている。
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