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ジャンクフードでできている
第14章 エレクトリック
刈り取られ、茶色となった田に
白い煙がのぼっている
霞のようにのぼって
ある層までいけば
たゆむ
その煙は
いつもは目に見えない
意識することのない
空気や風や大気の流れといったものを
感じさせてくれる
ややもすれば
その煙も
紛れて散ってしまうのだけれど
私の存在は
誰かに何かを感じさせることが
あるのだろうか
空気のような私にも
時には煙のような役割も与えてもらえるだろうか
たとえ、すぐに紛れて散ってしまっても
「秋の終わり」
白い煙がのぼっている
霞のようにのぼって
ある層までいけば
たゆむ
その煙は
いつもは目に見えない
意識することのない
空気や風や大気の流れといったものを
感じさせてくれる
ややもすれば
その煙も
紛れて散ってしまうのだけれど
私の存在は
誰かに何かを感じさせることが
あるのだろうか
空気のような私にも
時には煙のような役割も与えてもらえるだろうか
たとえ、すぐに紛れて散ってしまっても
「秋の終わり」