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ジャンクフードでできている
第14章 エレクトリック
ねこ
ねこ
裏庭にはニワトリならぬ2頭野良ねこがいる
母ねこと子ねこである
名前はまだない
本来、ねこは何頭か出産するはずであるが
子ねこの兄弟姉妹は見当たらない
子ねこの発育具合からして、巣立ちは早いように思える
果たして、他の野性動物に捕食されたか、事故にでも遭ったか
私は得意の七輪で焼いたししゃもを一尾、彼女らにほってやる
もう乳離れはしているのだろう
母ねこは庭隅の木陰にししゃもをくわえて隠れ、少し噛み砕いた後、
あとは子ねこが食べるに任す
舌なめずりしながら、咀嚼する我が子を見つめる様は、母性によるものか
また、子ねこが時折、母ねこを見上げるには
「母ちゃんうまいね」
の声が聞こえそうである
ねこ
ねこ
漱石枕流
先生の文体に傾倒する夜
真理はいずこ
「我輩は何であるか」
ねこ
裏庭にはニワトリならぬ2頭野良ねこがいる
母ねこと子ねこである
名前はまだない
本来、ねこは何頭か出産するはずであるが
子ねこの兄弟姉妹は見当たらない
子ねこの発育具合からして、巣立ちは早いように思える
果たして、他の野性動物に捕食されたか、事故にでも遭ったか
私は得意の七輪で焼いたししゃもを一尾、彼女らにほってやる
もう乳離れはしているのだろう
母ねこは庭隅の木陰にししゃもをくわえて隠れ、少し噛み砕いた後、
あとは子ねこが食べるに任す
舌なめずりしながら、咀嚼する我が子を見つめる様は、母性によるものか
また、子ねこが時折、母ねこを見上げるには
「母ちゃんうまいね」
の声が聞こえそうである
ねこ
ねこ
漱石枕流
先生の文体に傾倒する夜
真理はいずこ
「我輩は何であるか」