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溺れる金魚
第17章 無実の罪
ただ、それ以前につけられたような跡はなく、全てが自身の不在時に計画的に成されたものなのかと、その不実な行為が余計に腹立たしかった。
「分かった。その男に体を許したというなら、お前の夫である俺にもその権利はあるな」
「な……何を言ってるんです?お願い。こんな事、もう止めて……」
どうして彼はこれ程まで怒るのか。
例え私があなた以外の人に抱かれようとも気にも止めないくせに。
それに、自身の事は棚に上げておいて……。
狡い、男。
「うるさい。お前の話など聞きたくない」
怒りを通り過ぎ、静かに彼女に言葉を放つ。
「俺がどれ程の思いで……」
「きゃっ」
そう言うと、佐野は紗良を横抱きに抱えベッドルームへと向かった。
「分かった。その男に体を許したというなら、お前の夫である俺にもその権利はあるな」
「な……何を言ってるんです?お願い。こんな事、もう止めて……」
どうして彼はこれ程まで怒るのか。
例え私があなた以外の人に抱かれようとも気にも止めないくせに。
それに、自身の事は棚に上げておいて……。
狡い、男。
「うるさい。お前の話など聞きたくない」
怒りを通り過ぎ、静かに彼女に言葉を放つ。
「俺がどれ程の思いで……」
「きゃっ」
そう言うと、佐野は紗良を横抱きに抱えベッドルームへと向かった。