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溺れる金魚
第17章 無実の罪
「佐野さん……?」
彼の腕の中で怯えるように彼の名を呟く。
それが佐野を更に腹立たせた。
顔も知らないが、そいつのことは何と呼ぶんだ?
どうせ下の名で呼ぶんだろう!
乱暴に扉を足で蹴り開けて中へと入る。
上半身を露にされたままベッドに乱暴に投げ出されたかと思うと逃げ出さないようにと佐野が紗良に馬乗りになる。
紗良は怖じ気付いたが声を何とか絞り出した。
「お願いです……止めてください……」
彼女の言葉は虚しく消えていき、両の手首を掴んでベッドに押し付けたまま佐野は唇が触れるほどに身を屈め彼女に囁いた。
「お前が今までどれ程の男に抱かれてきたのか、これから確認してやる。いいか?どんなに懇願しても止めてなどやらない。無駄なことだから静かに抱かれていろ」
彼の腕の中で怯えるように彼の名を呟く。
それが佐野を更に腹立たせた。
顔も知らないが、そいつのことは何と呼ぶんだ?
どうせ下の名で呼ぶんだろう!
乱暴に扉を足で蹴り開けて中へと入る。
上半身を露にされたままベッドに乱暴に投げ出されたかと思うと逃げ出さないようにと佐野が紗良に馬乗りになる。
紗良は怖じ気付いたが声を何とか絞り出した。
「お願いです……止めてください……」
彼女の言葉は虚しく消えていき、両の手首を掴んでベッドに押し付けたまま佐野は唇が触れるほどに身を屈め彼女に囁いた。
「お前が今までどれ程の男に抱かれてきたのか、これから確認してやる。いいか?どんなに懇願しても止めてなどやらない。無駄なことだから静かに抱かれていろ」