この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺れる金魚
第20章  ほどける心
「……何か、勘違いしていないか?」


たじろぎながらも顔を覗き込んで伺う。

「嘘。前に車の中で真珠のピアス見付けました……」


一瞬瞠目し、それから何かを思い出したのかくくっと彼が笑いだした。


「それ。いつ?」

「結婚、したばかりの頃。です」


「やっぱり。それ、さ。君のお母さんのだよ。家に来たその帰りを偶然見掛けて一度乗せて駅まで送ったことがあるんだ。その時に落としたみたいで聞かれたけど見当たらなかったから、てっきり……。ふふ、くっくく。そうか。それで勘違いしてずっと存在もしない相手に焼きもちやいていたのかい?」


ああ、何て愛おしい生き物が腕の中に。


「……本当に?居ないん、ですか?」

「当たり前だろ?そのピアス、会長から結婚記念日に貰ったのだからって落ち込んでたよ。だから、君から返してあげると良い」
/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ