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溺れる金魚
第24章 極甘な夜
数年前と同じ佇まいのその建物が紗良たちを歓迎するように暖かい光が窓から漏れていた。
彼がドアを開けてエスコートしてくれる。
予約名を佐野が名乗り席へと案内される。
そのスムーズな流れが心地良い。
以前来たときの装飾もこんなだっただろうかと思いを巡らせながら辺りを見回す。
「コースは決めてあるけど、飲み物はどうする?」
「あ、じゃあスパークリングを少し」
「紗良はいつもそれだね。甘口の白で良いね?」
「はい」
今まで一緒に食事に行っても興味無さそうにしていた彼だがちゃんと見ていてくれたのか、と少しだけ気恥ずかしさが漂う。
ウエイターに紗良の好みの味だけ告げて後は任せ、佐野は白の辛口ワインの名を挙げて頼む。
「あ……可愛い……」
目の前の皿に置かれたナフキンを見詰めて紗良が呟く。
彼がドアを開けてエスコートしてくれる。
予約名を佐野が名乗り席へと案内される。
そのスムーズな流れが心地良い。
以前来たときの装飾もこんなだっただろうかと思いを巡らせながら辺りを見回す。
「コースは決めてあるけど、飲み物はどうする?」
「あ、じゃあスパークリングを少し」
「紗良はいつもそれだね。甘口の白で良いね?」
「はい」
今まで一緒に食事に行っても興味無さそうにしていた彼だがちゃんと見ていてくれたのか、と少しだけ気恥ずかしさが漂う。
ウエイターに紗良の好みの味だけ告げて後は任せ、佐野は白の辛口ワインの名を挙げて頼む。
「あ……可愛い……」
目の前の皿に置かれたナフキンを見詰めて紗良が呟く。