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第24章 　極甘な夜

「……そんなの、無理です」


顔を背け抵抗する彼女。

胸元と裾を飾るレースの付いた淡いピンクのスリップ。

そこから僅かにはみ出て見える胸元のキスマーク。



その自ら付けたキスマークをなぞる佐野。

その指に敏感に反応して紗良の肩が弾かれる。


「……それも、脱いで。ちゃんとこっち見ながら。ほら、言うこと聞いて」


彼女の頬を撫でながら、自分の方へと向けさせる。


抵抗を見せながらも最後には従順に従う紗良が愛しくて堪らない。



泣きそうな困った表情を見せながらも、紗良は彼の目を見ながらその手を渋々動かし始めた。

スリップの裾をたくし上げ、パンティストッキングを太股まで下ろすと身を屈めてそれを片足ずつ脱ぐ。


その間も彼だけを見ようと努める紗良。