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溺れる金魚
第24章  極甘な夜
「あっっ……やっっ!そんなに激しいの、らメぇ!やっもっらメなのっ」

イキ続けた躰に、その動きは酷だった。


耐えたい……。


もっと耐えて、この気持ち良さをたくさん味わいたい。


紗良の願いも虚しく、絶頂はすぐにやって来てしまった。



「ほら、ちゃんと見ろ、その顔だ。今、イッてるんだろ?ほら、もっと……気持ち良くしてやるからちゃんと見ろ」


イッているのに彼の攻めが執拗に続く。



過呼吸のように短くスタッカートした、言葉にならない声だけが漏れる。

止めてともイッているとも伝えられずに、その攻めを一方的に受け入れ、イキっぱなしの紗良は……やがて突然失神した。



「紗良っ!?」

慌てる彼の声だけが、遠くに微かに聞こえていた。
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