この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溺れる金魚
第5章 熱いキスを
疲労が溜まっていただけだったのだろうか。
翌日には佐野の熱もすっかり下がり、いつもと変わらない朝がやって来た。
ただ、いつもと変わらなかったのは全く記憶の無かった彼だけで、彼女は彼の唇を見る度にその疼きがしばらく止まなかった。
だから……。
その次の行為を求めて、数日後の夜紗良は試した。
眠った振りをして、横に眠る彼の手をそっと繋いでみた。
彼はどんな反応を見せるのか、紗良は知りたかった。
自分と同じように、彼も躰が反応を見せるのだろうか。
そうであれば、今すぐにでも抱かれたい。
あの夜のキスをきっかけに、はしたない感情が遠慮無く漏れ出る。
彼に抱かれたい……。
もっと深いキスも欲しい。
互いに溶け合いそうな程交わりたい。
経験が無いからこそ、余計に妄想は広がる。
小説に度々出てくる濡れ場。
あんな事を……私も彼にされてみたい……。
その欲求を誰かに覗き見されたら恥ずかしさで死ねるほど、紗良は空想の中で淫らに求めた。
翌日には佐野の熱もすっかり下がり、いつもと変わらない朝がやって来た。
ただ、いつもと変わらなかったのは全く記憶の無かった彼だけで、彼女は彼の唇を見る度にその疼きがしばらく止まなかった。
だから……。
その次の行為を求めて、数日後の夜紗良は試した。
眠った振りをして、横に眠る彼の手をそっと繋いでみた。
彼はどんな反応を見せるのか、紗良は知りたかった。
自分と同じように、彼も躰が反応を見せるのだろうか。
そうであれば、今すぐにでも抱かれたい。
あの夜のキスをきっかけに、はしたない感情が遠慮無く漏れ出る。
彼に抱かれたい……。
もっと深いキスも欲しい。
互いに溶け合いそうな程交わりたい。
経験が無いからこそ、余計に妄想は広がる。
小説に度々出てくる濡れ場。
あんな事を……私も彼にされてみたい……。
その欲求を誰かに覗き見されたら恥ずかしさで死ねるほど、紗良は空想の中で淫らに求めた。