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第6章 俺…ピエロ

ｸﾞｲ…

『…ちょっと…ごめん、あんた』

『・・・♪？』



『御宅に迷惑かけて…申し訳なかったです
今後こういう事ないよう…絶対ないようにするから
その辺に・・・して…ください』


廉がついに？俺を押し退けて割って入った



『晴人…家のことで誰かに何か言われたの？

先生や友達と嫌なことあったの？…何か不安なの？

何が面白くないの？…教えてよ…

言ってみろ晴人！！大丈夫だよ！あたしは…

…姉ちゃんは強いから受け止められるよ！』



『・・・』




『…って・・・言えばよかった？

思ってても…言わない方が良かったでしょ晴人？』



『・・・』



『晴人…っ・・・姉ちゃんもう何も言わないよ
わかんないの…努力しても…しても

同じ親から生まれた姉弟でも晴人とあたし別の人間だから
年も性別も、性格も違う…
わかりたくてもわかんないこと沢山ある

聞いても…聞かなくても、あんたにはウザいの一言で終わる事なら、いいよ

あんたの人生だもん。あんたの好きにすればいい

姉ちゃんにぶつけたい事ならいくらでも言えばいい

本当に学校が嫌なら辞めればいい

姉ちゃんといるのが嫌なら離れて暮らせばいい

姉ちゃんいなくなったっていいよ、いつでも』




『・・・…っ』




『でも…なにが理由でも・・・晴人が

他人様（ひと）に迷惑かけていいって理由にはならない』




『・・・姉…』




『〃この人達〃と姉ちゃんの関係？
ガキのくせに…なに下世話言ってんのか知らないけど

この人達は…姉ちゃんとは何の関係もない人達だよ』




『ﾊｯ……ちょっとマシな言い訳すれば』




『なんの関係も…なんの利益もないのに

なんの関係もない晴人の事を…心配して

捜してくれた人達なんだよ』




『・・・』




『自分達の仕事も…なにも中断して

あんたの為に力を貸してくれた…

そういう人達にそんな口きくのは…姉ちゃん怒るよ』




『・・・』



『謝りなさい晴人…』




『うるさい…』




『好きにすればいい…だからって

善悪の区別も付かないような人になるのだけは
姉ちゃん許さないからね晴人

人様に…迷惑かけたなら謝る
そんな当たり前の事くらい覚えてから好きに生きなよ』