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第9章 悪魔の心

『ナメた口きくなって言ってんだよ！この女ぁ！』



ドカ…っ…

怯んだ廉を容赦なく男が蹴り倒した


『っ・・ぅ・・』


『テメェからぶっ殺してやるぞ？！クソ女！！』





『・・・』


さすがに寛大な俺も呆れてモノが言えないぜな

無抵抗な女を足蹴にするとかさ



つぅか…やめろって、言ってんだろ

この俺がさ



ソイツを…クソ女呼ばわりしていいの

俺だけなんだけど？




クソが・・・・・クソッタレが




なんて、ちょっとばかり頭に血昇ってたのかな



その猿並み…以下のノーミソで
バカ面下げた男が背を向けた瞬間

俺が強行突破に出ようとしていた所





ｳｰｰｰ・・・ウーーー・・・







外からパトカーのサイレンが聴こえてきた





『？……』



『影山テメェ！！』



『俺は呼んでねぇって…』

呼んでたらわざわざ自ら来るかよ
こんな寒くて薄汚い、埃クセぇ場所に



『ぁ…おい、お前ら……待て！！』



ヤツの取り巻きは
バカ通り越して滑稽に…わかりやすく逃げ出した




『っ・・…！！』



ドスっ・・…ごにゅ…っ




マヌケにアタフタしたソイツの一瞬を逃さない


俺は…３歩先にいたその顔面に

真正面から蹴りを入れた




あ、、予想外にクリーンヒット？

わりと簡単に伸びちまったぜ



ま、いいか

少々顔面変形させた方が
イケメンになれるかもじゃんコイツなら？