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Lovers Game 〜光と影〜
第9章 悪魔の心
『・・・ねぇ』


『早く寝ろ・・・。冷えるぞ』



『・・・~』


何か言いたげな廉
まぁ・・・言いたいことはあって当然だろうな



『・・・どこも行かねぇよ』


本当は・・・部屋出ようとしてたけどな


さっきの風呂場での廉の行動が蘇って
勝手に解釈して返答するが



『ぁ・・・さっきのは・・・べつに・・その』



『・・・』


どこか頬を赤らめて否定する廉は気まずそうだが



『・・・ねぇ・・・蓮・・・?

どうして・・・来たの?』




『ぁん・・?』




『・・・どうして・・・あんな場所に、、一人で来たの』



ああ、めんどくせえ


背を向けてた俺に、廉の声が刺さる




『・・・お前に、関係ない事だろうが
俺の責任で俺が行動するのが当然だろ』




『・・・こわかった』




『・・・』

そりゃそうだろうな…




『❝あんたが死んじゃうんじゃないか❞・・・って

ちょっとだけ・・・こわかった』




『・・・は?』


頭でも打ったか?コイツ‥
言ってることがよくわからんのだが



『素性もわからない…話も通じない連中に
一人で会いに来るなんて…無茶をするから・・・』




心配するものと、順番が・・・滅茶苦茶だ、お前は



なんで、おまえは・・・いつも
そうやって俺の思考回路を引っ搔き回すんだよ・・




『・・・っ…』



ぎゅ・・・っ…



背中に刺さる、どこか穏やかで優しい
その声と言葉が、、この時の俺には容赦がなくて

俺は振り向いて廉を抱きしめていた




こんな時に、そんな…笑顔でいるなよ

お前の大嫌いな理不尽に遭って
なんで怒りひとつ俺にぶつけないんだよ

なんで・・・他人の心配してんだよ…お前






『・・・っ・・・・・・ごめん』





俺は無意識にあまり目を合わせずにいた廉を

その幼顔のような笑顔を覆うように

廉を抱きしめて・・・声に出していた


ずっと・・・何度も

喉に込み上げては引っ込めてを繰り返した一言が


堪えきれずに俺の声帯を通過してしまった。
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