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第11章 人間くさい生き方

『〜・・・・』



夜が明ける・・・・

その瞬間を迎えたのは、結局俺の自宅


廉の眠りが深くなった折を見て

オフィスから連れ出して帰宅した



と言っても、廉を寝かせてるのは一階の事務所だ



まぁ、万が一…目を覚まして
昨日みたいに錯乱しない保証はなかったからな




俺は念の為、廉の様子が見えるように、
事務所のデスクで仮眠して朝を迎えた





『ぅ・・・・』


少し遅れて廉はようやく目を覚ました




寝かせてたソファから起きようとしては
頭がふらつくような仕草で寝返り打って
毛布がずり落ちるのにも気づけていない




『おぅ・・・起きたか？』



俺は渋々声をかける





『ぇ・・、、』


廉はぼんやりしつつも辺りを見渡したり
着せられてる服をチラチラ見たり



やはり


あんまり記憶がねぇんじゃねぇかなと思う





『…話は、追々でいい。

なんか食うか？…それとも・・医者行くか？』





『・・・ぁ、、、の』




『ま、いい・・・廉いいか？

〃色の付いた飲み物〃は気を付けろ？

薬(ﾅﾆｶ)混ぜられても色も味も匂いもわかんねぇから』





『・・・・〜…？』




ダメだ、まったくわかってねぇやコイツ




『隙だらけで…案外不用心だからなテメェは…

怪しいヤツと居るときに…むやみに席外したり

そういう所で口にするモンは要注意だぞ

開封された飲み物なんか…猛毒だ、くらいに思・・・』





『のど・・・・かわいた』





『・・・っ』


クソが・・ちっとも聞けてねぇな？


ま、、しょうがねぇか



『〜・・ホラ』



俺はペットボトルの水を手渡す




『・・・・』



なんか不満げな廉の目


『〜〜あんだよ？』




『いちごの・・・牛乳・・・・・飲みたい』





『……』



ｽﾞﾙｯ・・・



俺が…コケたのは…ただの寝不足のせいだ


そうに決まってんだろ…クソが・・





『お前なぁ…』




イチゴのぉ・・？

ギュウニュウだぁ・・・・？？



この俺に？


今から北◯道に飛んで
牛の乳搾りして？

栃◯だか福◯に飛んで
イチゴ狩りツアーでもしてこいってのかぁ？！



ハハハっ




・・・・クソ女が♪