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5センチの景色
第6章 景
この山下公園からランドマークまで
歩いても行かれる距離だけどわざわざ横浜湾をクルージングしようという。
あっという間に暗くなった辺りに紛れ
ずっと手をつないだまま、シーバスに乗り込んだ。
見慣れた山下公園を海側から見て、マリンタワーやホテルの灯りを楽しむ。
「港を海から見るときれいですね!」
「ああ。今日はありがとう」
ありがとうって・・・
私のほうがありがとうなのに。
赤煉瓦のライトアップやベイブリッジを眺めて
いつもとは違う横浜を楽しんだ。
何もかもがキラキラと光り輝いていて
それを見た私の瞳もきっとキラキラしてるはずだ。
海風に揺られて、横浜の海を満喫する。
こんな素敵なデートは初めて。
あっという間の20分だった。
ぷかりさん橋で降りて、ほんの少し歩いてランドマークへ向かう。
69階で、今まで通ってきた横浜港一帯の夜景を眺める。
東西南北に横浜を見て
会社を見つけて二人ではしゃいだ。
「この前、美鈴と一緒に帰らなかったら
こんなきれいな夜景は一生見ることがなかったな」
そんな風に言うけど。
安達さんなら、これから先のだれかとのデートで
ここに来ていますよ。
自分のデートの最中に、次かその次の彼女のことを思って
少し寂しくなった。
そのまま、スカイカフェに入って
壁一面のガラス窓のほうを向いたカップルシートに通された。
目の前には夜景しかない。
歩いても行かれる距離だけどわざわざ横浜湾をクルージングしようという。
あっという間に暗くなった辺りに紛れ
ずっと手をつないだまま、シーバスに乗り込んだ。
見慣れた山下公園を海側から見て、マリンタワーやホテルの灯りを楽しむ。
「港を海から見るときれいですね!」
「ああ。今日はありがとう」
ありがとうって・・・
私のほうがありがとうなのに。
赤煉瓦のライトアップやベイブリッジを眺めて
いつもとは違う横浜を楽しんだ。
何もかもがキラキラと光り輝いていて
それを見た私の瞳もきっとキラキラしてるはずだ。
海風に揺られて、横浜の海を満喫する。
こんな素敵なデートは初めて。
あっという間の20分だった。
ぷかりさん橋で降りて、ほんの少し歩いてランドマークへ向かう。
69階で、今まで通ってきた横浜港一帯の夜景を眺める。
東西南北に横浜を見て
会社を見つけて二人ではしゃいだ。
「この前、美鈴と一緒に帰らなかったら
こんなきれいな夜景は一生見ることがなかったな」
そんな風に言うけど。
安達さんなら、これから先のだれかとのデートで
ここに来ていますよ。
自分のデートの最中に、次かその次の彼女のことを思って
少し寂しくなった。
そのまま、スカイカフェに入って
壁一面のガラス窓のほうを向いたカップルシートに通された。
目の前には夜景しかない。