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5センチの景色
第6章 景
「予約してくれたんですか?」
「どうせなら夜景をとことん楽しもうと思って」
うん。楽しんでいます。
とことん、楽しんでいます!
料理とシャンパンが運ばれてきて。
乾杯したシャンパングラスには、その向こうの夜景が光っていた。
「で?足は平気?」
少しいじわるそうな顔で、笑いながら聞く
「え?」
「その靴。履きなれてないだろ」
せっかくおしゃれして履いてきたヒールの高い靴は
安達さんにはお見通しで
「・・・・」
何も言えない私に
「俺とのデートで無理させてなきゃいいんだけど」
グラスのシャンパンを飲み干した。
「だから?」
「ん?」
「だから、中華街に行くのはやめたんですか?」
「まぁ、ね。あのコースはどうしても歩くからな」
会ってすぐに、私の足元からコース変更までしてくれるんだね。
「ごめんなさい」
「謝ることはない。俺のためのおしゃれだろ?」
私の髪をひと房とって、その髪にキスをする。
「薔薇も楽しかったよ」
髪を離して私の頭に軽く手のひらを当てて
そっと引き寄せたほほにキスをした。
「どうせなら夜景をとことん楽しもうと思って」
うん。楽しんでいます。
とことん、楽しんでいます!
料理とシャンパンが運ばれてきて。
乾杯したシャンパングラスには、その向こうの夜景が光っていた。
「で?足は平気?」
少しいじわるそうな顔で、笑いながら聞く
「え?」
「その靴。履きなれてないだろ」
せっかくおしゃれして履いてきたヒールの高い靴は
安達さんにはお見通しで
「・・・・」
何も言えない私に
「俺とのデートで無理させてなきゃいいんだけど」
グラスのシャンパンを飲み干した。
「だから?」
「ん?」
「だから、中華街に行くのはやめたんですか?」
「まぁ、ね。あのコースはどうしても歩くからな」
会ってすぐに、私の足元からコース変更までしてくれるんだね。
「ごめんなさい」
「謝ることはない。俺のためのおしゃれだろ?」
私の髪をひと房とって、その髪にキスをする。
「薔薇も楽しかったよ」
髪を離して私の頭に軽く手のひらを当てて
そっと引き寄せたほほにキスをした。