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POISON 〜プワゾン…毒
第2章 私はアリサ
朝、目覚め、香水の瓶を探そうと起きると、私の机の上に香水の瓶が置かれていた。

誰が?

同じ部屋の子たちはまだベッドの中にいた。
私は香水の瓶を確認すると少し傷がついてしまっていたけど割れてはいなくてホッとした。

私は小さな瓶を手で包み込み蓋を少し開けた。
ママの匂いを嗅いだ。

ママ…
ママを思い出しながら、机の引き出しの奥に瓶をしまった。



施設での生活は大変だった。
いろんな事情でここに連れてこられてきて、複雑な家庭な子供ばかりだ。
だから問題行動をする子も多かった。

私もかなり複雑な家庭だったけど…
でもママは私を愛してくれていたし、大切にしてくれていた。
ここに来ていかに自分が恵まれていたのかと思えた。

あのおじさんに出会う前までだけど…


夜中になると泣き出す子も何人もいて、暴れる子もいる。
自傷行動をしようとする子、何も話さない子、吐き続けている子…
意地悪な子…人の物を盗む子…病んだ子供の集まり…親と暮らす事ができない可哀想な子達が集団生活をする場だ。

私も可哀想な子になってしまった…。










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