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第1章 ママとの生活

ママはあの日の翌日はもう普段通りのママで
私の腫れた顔を見て、
「また、こうならないように階段から落ちないでね。」
と言った。

階段から落ちたの？
私は「違う」と言おうとしたけど、もしかしたら階段から落ちてしまい、こんなになったのかもしれないし、痛みからあんな恐ろしい夢を見たのかも…

あの恐ろしい出来事は夢だったんだ。
私はそう思うことにした。

頬の腫れも股間の痛みも、階段から落ちたからなんだ。

「階段から落ちないように気をつけて降りるから、大丈夫。」

アパートの階段を降りる時は私は手すりにつかまりながら慎重に階段を降りた。


学校に行くと、私の腫れた顔を見てクラスメイトが驚いていた。
まぁ、無理も無いだろう…
休み時間には校長室に呼ばれ理由を聞かれたのだ。

「階段から落ちて…」
私が言うと保健の先生が保健室に私を連れて行き、いろいろ尋ねられたのだった。

私は
「階段から落ちました。」
と、何を聞かれてもそう答えていた。