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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第11章 温泉旅行
まさか、と思うことはだいたい当たるもので、案の定服に合わないからと靴屋に連れていかれた。涼子は昭彦にコーディネートされた服を着て、昭彦に手を引かれて歩く。

…私の服じゃやっぱりバランス悪いよねぇ…

前を歩く昭彦に、道行く女性が視線を向ける。背も高く整った顔立ちの昭彦がモテるのは想像に難くない。服装の趣味もよく、今着ている服も有名なメーカーのものだろう。メイドとは言え安っぽい服を着た女性と歩いていては釣り合わないのだろう、と涼子は思った。

「昼飯なぁ…どうせ夜それなりに出るだろうしな、軽くでいいか?」
「はい」
「じゃあ、あそこのハンバーガーにしよう」
「え!?」
「なんだよ」
「いえ…」
「はっきり言え」
「ハンバーガーとか食べるんですね」

昭彦が憮然とした表情で涼子を振り向く。

「お前俺をなんだと思ってんだよ」
「え、だってお金持ちだから…」
「そういう発想な」

俺だってジャンクフードは食うぞ

そう言った昭彦に涼子はぷっと噴出した。不服そうに口を尖らせた表情がとても可愛くて、なぜか一気に緊張が吹き飛んだ。引かれて歩いていた手を涼子の方から引いて、先を促す。

「行きましょう。お腹すきました」
「…あぁ」

ふっと笑った昭彦の表情に、ドキッとしたのは気づかないことにした。

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