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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第11章 温泉旅行
あの狸がっ!

昭彦はスタスタと廊下を歩いていた。ロビーには涼子の姿はなくて、中居に「お部屋にご案内しました」と言われた。

アイツびっくりするよなぁ…

涼子は今頃部屋で寛いでいるだろう…まさか昭彦が部屋に来るとは思わずに。

貴俊の決めたであろう部屋割り。これではメイド達は寛ぐどころではないだろう。どうしてこうなったと問いただすために、先についているという貴俊の部屋に足を向けた昭彦だったが、ノックをしようとして部屋の外に漏れ聞こえた声に手を止めた。

あのやろう…

この旅館の部屋のつくりは、それぞれが離れのようになっているから、部屋の主以外のものはそうそう部屋には近寄らないが、少しは考えろと昭彦は思う。


部屋の鍵を開ける。
扉を開けても、涼子の気配はなく中はとても静かだった。

「靴は…あるな」

寝てるのかと思い静かに部屋に足を踏み入れても、そこに涼子の姿はない。首を傾げる昭彦の耳に、部屋の奥からカタンと小さな音が聞こえてきた。

そういえば露天風呂があるって…

浴室に続くドアを開ける。
脱衣所の先、ガラス張りの向こうに、湯船の端に腰を掛けて足だけをお湯につけた、涼子の姿があった。
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