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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第11章 温泉旅行
「ふぅ、あっつー」

芯から温まった身体を冷やそうと、湯船の蓋に腰を下ろした。素肌に当たる空気がとても気持ちがいい。空気も澄んでいて涼子は心地よさに目を閉じた。

心が洗われるみたい

メイドになってもうすぐ1年になる。まさか身体を売る仕事に就くとは思わなかったけれど、屋敷の人はみんな優しくて、それほど辛くは感じずにやってこれたと思う。

それでも最近の1ヶ月はとても辛くて、倒れたのは2週間前。回復してからの1週間は失恋の痛みはあったけれど、お客様も来なかったから、とても穏やかだった。

そういえば…

寝込んだ期間を含めたら2週間、気がつけば誰にも抱かれていない事に気付く。屋敷に来る前は彼氏もおらず普通だったことだが、そう考えると自分は少しずつ変わったのだろうと思う。

…でも…今日は抱いてくれるかな…

車の中、ショッピングの間、ずっと繋がれていた右手に視線を落とす。期待してしまう自分がいることを涼子は理解していた。

カタン

背後から音がして、涼子は振り向き、そして固まった。
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