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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第11章 温泉旅行
「あー気持ちいいな」

暖かいお湯と顔に当たる僅かに冷たい緩い風が心地いい。寛ぐ昭彦の横で涼子は湯船の中で膝を抱えていた。

「あの」
「何?」
「すみま、せん。私お部屋を間違えて…」
「間違ってねぇよ」

くすくすと昭彦が笑う。訳が分からず首を傾げた涼子は、ついでハッと顔を上げた。

まさか…

「お前は俺と相部屋。多分清兄ぃとサラが相部屋」
「な、なるほど!?」

と、いうことは、律子と敦美は貴俊と一緒なのだと知る。

「ま、女同士のガールズトークは諦めるんだな」
「はぁ…あ、はい」

そうだよ、ガールズトーク。お風呂上がりにお布団の上でゴロゴロしながらお喋りを……

って、私それを忘れてた!

思考に浸ったかと思えばハッとしてみたりと忙しい涼子の表情を横目で見ながら昭彦はくすくすと笑う。

「なんだよ、もしかして期待してた?」
「いや、あのっ」

そんなことはない、とは言えない涼子に昭彦が手を伸ばす。後頭部に回した手で涼子を引き寄せ、唇を塞ぐ。

「……あ…」

触れ合わせるだけのキスをして離れていく唇に、名残り惜しげな声を上げた涼子に昭彦はくすりと笑った。

「時間はたっぷりあるからな。嫌だって泣くくらい、抱いてやるよ」

覚悟しろよ

そう言った昭彦に涼子は頰を染めて、恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうに微笑んだ。


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