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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第12章 温泉旅行②
美形な男性が3人集まれば、視線が集まるのはもはや必須。けれど声を掛ける者が居ないのは、それぞれの手が女性の手を握っているからに他ならない。貴俊などは両手に華で、会話の度にいちいち顔が近い。

「清兄ぃ、アレなんとか言ってやって」
「無駄な努力はしない主義だ」

清孝と昭彦の会話に、涼子とサラは顔を見合わせて笑った。

結局メイド4人は着せ替え人形よろしく試着を繰り返し、涼子は服を2着、靴を一足、昭彦に買ってもらった。

「お前値段気にし過ぎ」
「だって!」
「あいつらを見ろよ。店のもの買い尽くしそうな勢いだぞ」

視線を向ければ試着室で律子と敦美を着飾って笑う貴俊が居る。清孝とサラは休憩すると店を出ていったし、他の客は入ったと思ったらすぐに出て行く始末だ。

「…貴俊様、楽しそうですね」
「律子も敦美も遠慮するとか全然ないしな」

遠慮なんていらないんだけど?

顔を覗き込むようにしてそう言った昭彦に、涼子はふるふると首を横に振る。

「総額考えるとクラクラします…」
「嬉しいのか嬉しくないのか聞いてんだよ」
「嬉しいです、すごく!!」

即答した涼子に昭彦は ならいい、と涼子の頭をくしゃくしゃと撫でた。



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