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第12章 温泉旅行②

「こっちの方が好きだよな、お前」
「なっ…あぁっ！！」

突かれる度に、抱え上げられた涼子の脚が揺れる。胸を突き出すように反り返る身体は汗にしっとりと濡れて、昭彦を誘う。

「あぅ、んんっ、あっ、ひぁっ、もうっ、変に、なるっ」

そういって仰け反る涼子の淡く色づく喉に昭彦は噛み付くように口付けた。強く吸い、後を残す。

「あぁ、いいな」

満足気にそう言って赤く残る跡をぺろりと舐める。何度も何度も、場所を変え吸い上げる昭彦の頭を涼子の腕が抱き締める。

「あ、き、昭彦、さまっ、昭彦さまぁ」
「っ、おま、締めすぎ」
「あぁっ、ひっ、あっ、んんんっ」

既に一度吐き出されたものが、涼子の愛液と混ざりお尻を伝いシーツを濡らす。汗だくの身体を密着させるように抱き合い、唇を重ね舌を絡める。

媚薬に煽られた涼子は何度達したのかわからない。定まらない思考の中、ひたすらに昭彦が与える快感だけを追いかける。

「んっ、ぅっ、んんー！！！」

深いキスに呼吸すら奪われたまま、びくびくと身体を震わせて達する。抱き締める腕の強さと熱い飛沫を身体の奥に感じながら、涼子は意識を手放した。