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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第13章 陵辱
次の日、涼子は櫻井から白い小さな箱を手渡された。iPhoneだった。

「昭彦様からです。月々の使用料980円はお給料から引き落とされます」
「は、はぁ」
「現在お持ちの携帯電話は解約しておきますので、持ってきてください。暫く電話はこちらのiPhoneに転送することも出来ますが、どうなさいますか?」
「い、いえ、充分、です」
「承知しました。では簡単に使い方の説明を」

説明を受けながら、涼子が恐る恐る口を開く。

「あの、これ…」
「なんですか?」
「iPhoneて…高いですよね?」
「あぁ、大丈夫ですよ。こちらは使用人に配布されているもののお古ですし。使われていなかったものですから」

僅かにホッとしたものの渋い表情のままの涼子を櫻井は苦笑する。

気にし過ぎです。ご好意は素直に受け取りなさい。

窘められ、涼子は困ったように頷いた。




LINEのメッセージは昭彦からのものだった。

『15時、裏庭』

簡潔なメッセージ。それでも、沸き上がるほどに嬉しくなる。『わかりました。お気をつけて』そうメッセージを返して、涼子は時計を確認する。ちょうどお昼を指していた時計の針に、涼子は立ち上がった。

昨夜、昭彦は帰宅しなかった。大学生ではあるが会社を手伝っているとかで、仕事でどこかへ行くと言っていた。

「お前は極力部屋にいろ。屋敷の中を出歩くな」

そう涼子に強く念押しされたので、涼子は食事以外は大人しく部屋に篭っていた。

たった1日、されど長い1日。
会えると思うと心が浮き立つ。

部屋を出て廊下を歩く。窓から見える外は明るい。穏やかな日差しが木々の葉に反射してキラキラと光る。

裏庭で勉強しながら待とうかな

目を細め外を眺めながら、涼子は食堂へと向かった。
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