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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第13章 陵辱
英語は音読しろ

そう昭彦に言われてから、涼子はひたすら声に出して英文を読んでいる。発音を確認するためにCDを聞くこともあるが、最近はほとんどそれもなくなった。

もはや定位置と言える木陰に座り、ブツブツと音読していた時、ガシャン!と何か金属製の大きなものがぶつかる音がした。ついで大きなブレーキ音が周囲に響く。

「事故…かな?」

どうやら屋敷の外で事故があったようだった。

人とか…死んでないといいなぁ…

事故で亡くした家族を思い出し胸がキリリと痛む。暗くなりかけた気持ちを軽く頭を振って切り替えて、涼子は再び手元の本へと視線を戻した。

バタバタと人が走ってくる音に、涼子は顔を上げた。スマホを見るとまだ15時には早くて、でも昭彦が早く戻ったのだと心が浮き立つ。

立ち上がり足音の方を振り向いて、涼子は目を見開いた。

な、んで!?

走ってくる相手も涼子に気がついたらしい。僅かに手をあげるのを見て、涼子は男と逆の方向、庭の奥へと駆け出した。

「涼子!?」

男の声が涼子を呼ぶ。

なんでなんでなんで!?なんで居るの!?

警告音が頭の中を鳴り響く。スカートの足を縺れさせながら、涼子は走った。なんとか男を巻いて屋敷の中に逃げ込まなければ、それだけを考えて。
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