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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第13章 陵辱
執務室のドアをノックする音に、貴俊は書類に目を落としたまま 入れと答えた。入室してきたのは貴俊の秘書、鬼頭だった。

「失礼致します。緊急のご報告が」
「どうした」
「先程屋敷から連絡があり、5分ほど前に侵入者があった模様です」
「侵入者?」
「はい。ゲートに車で突っ込み、警備員1人負傷。他のものの制止を振り切り邸内に進入」
「誰だ」
「目撃者の話から推測ですが、おそらく……例の御曹司かと」

貴俊はガタンと音を立てて椅子から立ち上がった。ハンガーにかけられたスーツのジャケットを手に掴む。

「戻る」
「承知しました」

バタバタと執務室を出る。秘書室に控える男たちが立ち上がる。

「斎藤、主要メンバーを呼び出しておけ。それから夕刻のミーティングは矢野に一任すると伝えろ」
「畏まりました」
「田中一緒に来い」
「はっ」

エレベーターに乗り込み地下の駐車場へと向かう。

「涼子は」
「捜索中ですが、まだ」
「チッ」

無事でいてくれ

「急げ」

車に乗り込む。走り出した車の後部座席で貴俊は目を閉じた。

貴俊の一族、安倍家のビジネス上のライバルである祠堂家の長男。半年ほど前、安倍家の主(貴俊達の父親、今は引退し貴俊がトップだが)が開いた乱行パーティに参加していたらしいヤツは、涼子を気に入り、その後頻繁に来邸していた。涼子が倒れる前1ヶ月程は、週に2回の頻度で訪れていたという。

数ヶ月前、貴俊が実権を掌握して以降、メイド達への客の来邸は完全に停止させた。しかし、その御曹司は立場を利用ししつこく要求を重ね、最近は涼子の身請けを申し出てきていた。

進入したのがヤツなら、目的は涼子しかありえない。

腕時計は14時半を過ぎている。確か昭彦がもうすぐ屋敷へと戻る筈だ。

間に合えよ

車はできる限りのスピードで走っている。貴俊はじっと待つしかなかった。


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