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第13章 陵辱

「てめぇ！！！何してやがる！！！」

ガタン！！と大きな音とともに突然差し込んだ光。昭彦の怒声とともに、ドカッと音を立てて涼子の身体にのし掛かる男の身体が吹き飛んだ。バシッ、ドカッと大きな音と男の悲鳴が上がる。

バタバタと足音が聞こえ、飛び込んできたのは櫻井だった。

「昭彦様！」
「櫻井！こいつを取り押さえろ！」

櫻井が男を拘束するのを確認し、昭彦は涼子へと駆け寄る。

「涼子！しっかりしろ！」

腕の拘束を解き、口に押し込まれたハンカチを取り去る。ぐったりとした身体を抱き上げ、昭彦はギリギリと奥歯を噛み締めた。

男に打たれたのだろう、赤く腫れた涼子の顔。切れた唇から血が流れた跡があった。拘束されていた腕には血が滲み、ひどく暴れたのだろうことが見て取れる。

涙に腫れた涼子の瞳が開き、昭彦を視界に捉えた。

「涼子…」

ガタガタと震えながらボロボロと涙が頰を伝う。

「もう、大丈夫だ」
「……」
「…何？」

乾きすぎて音を出せないのだろう、涼子の口が僅かに動く。

「ごめ……な…い」

ひゅっと喉を鳴らし、涼子は気を失った。