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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第14章 心のベクトル
「雇用主である俺がメイドのお前を抱くのと、客として来てたアイツがお前を抱くのと、何が違う?キスして身体を撫で回してちんぽ突っ込んで。やってることは一緒だ。」
「ち、ちが…」
「嫌だと拒否する女性を無理やり犯すのは犯罪だ。女性には何の罪もない。恐怖と痛みを味あわされて心に傷を負わされた完全な被害者だ」
「あ、あき…」
「それでも、SEXという行為だけ比べると、俺もアイツも、お前にしたことは何も変わらない。アイツに抱かれたことでお前が汚れたというのなら、俺だってお前を汚してる。俺はお前を何度抱いた?紐で手を拘束して抱いたこともあるよな。お前が気を失うまで、犯して、俺はお前を汚したんだ」

ちがうちがうちがう!

ぼろぼろと涙を流しながら、涼子は左右に首を振る。

「俺に抱かれてもお前が汚れてないというのなら、アイツに抱かれても他の誰かがお前を抱いても、お前は汚れない」
「…私は…もう、汚い。昭彦に抱いてもらえるような、綺麗な身体じゃ、ない!」
「なぜ?メイドじゃない時に男に無理やり抱かれたから?」
「そうです!」

ふっと顔が近づいて、柔らかいものが唇に触れた。触れただけですぐに離れたそれは、勘違いでもなんでもなく昭彦の唇で。

「今お前は私服だからメイドじゃない。俺はお前の同意も得ていない。じゃ今のキスはレイプと一緒だな」
「そ、そんな、違う」
「何が違う?キスの先にはSEXがある。同意なく強引にSEXしたらレイプになる。違いはそれだけだ」
「ちがう、ちがう!」
「男と女、お互いの心のベクトルがお互いに向いていれば、SEXは愛情を確かめ合うものになる。お前の心のベクトルはアイツに向いていなかった。だから、あれはレイプだとお前も俺も兄貴も認識してる。」

ふぅ、と小さく息を吐いて、昭彦は涼子を真っ直ぐに見つめて言った。

「なぁ……お前の心のベクトルは誰に向かってる?」



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