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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第14章 心のベクトル
理論で追い詰めて逃げ道を塞ぐ。我ながらやり方が汚いとは思いはしても、手段を選んでいる余裕など昭彦にはない。
告白って、緊張するもんだな
どくどくと早鐘を打つ心臓。
今まで告白されたことがあっても、したことは一度もなかった。昭彦は涼子が自分を嫌ってはいないと、ほぼ確信を持っている。それでも、拒否されるかもしれないと思うと、怖いと思う。
俺の前から居なくなるとか、言うなよ
願いを込めて、昭彦は口を開く。涼子を真っ直ぐに見つめて。
「俺の心のベクトルは、お前を向いてる。涼子って存在に、俺の心のベクトルは向いてる」
「……え…?」
涼子が目を見開く。
「お前が好きだよ。メイドだからとか、そんなんじゃなく、俺はお前が欲しい」
「ぅ、そ…」
昭彦は微笑む。
「今まで誰に抱かれたかなんてどうでもいい。今とこれからのお前を俺にくれよ」
愛してるんだ
口元を両手で押さえ、涼子はぽろぽろと涙を流す。
「なぁ、俺のこと嫌い?」
ふるふると首を横に振る。
「わ、私、だって、汚い…」
「なら汚くていいよ。汚いままの涼子を俺にくれよ」
あれだけ説明しても、まだ自分を汚いと言う涼子に昭彦は苦笑する。
「昭彦、様が、汚れちゃう」
「汚れる前に洗い流してやるから」
昭彦の指が涼子の頰を撫でる。痛々しく腫れていた肌は、傷が癒えて今は滑らかだ。
「守ってやれなくてごめんな。怖い思いさせてごめん」
「そんな、の!」
だって、見つけて、くれた…!
「うん、もうあんな思い、させないから。だから、俺を愛してよ」
「あ、昭彦、さまっ」
ゆるゆると伸ばされた涼子の手を取り、昭彦は涼子の顔を覗き込むようにして強請る。
「なぁ、教えろよ。俺のこと、嫌い?」
「…す、好き」
「ちゃんと、言って?」
「好き、昭彦様が、好きで、っ」
言葉を終える前に、昭彦は噛み付くように涼子の唇をキスで塞いだ。
告白って、緊張するもんだな
どくどくと早鐘を打つ心臓。
今まで告白されたことがあっても、したことは一度もなかった。昭彦は涼子が自分を嫌ってはいないと、ほぼ確信を持っている。それでも、拒否されるかもしれないと思うと、怖いと思う。
俺の前から居なくなるとか、言うなよ
願いを込めて、昭彦は口を開く。涼子を真っ直ぐに見つめて。
「俺の心のベクトルは、お前を向いてる。涼子って存在に、俺の心のベクトルは向いてる」
「……え…?」
涼子が目を見開く。
「お前が好きだよ。メイドだからとか、そんなんじゃなく、俺はお前が欲しい」
「ぅ、そ…」
昭彦は微笑む。
「今まで誰に抱かれたかなんてどうでもいい。今とこれからのお前を俺にくれよ」
愛してるんだ
口元を両手で押さえ、涼子はぽろぽろと涙を流す。
「なぁ、俺のこと嫌い?」
ふるふると首を横に振る。
「わ、私、だって、汚い…」
「なら汚くていいよ。汚いままの涼子を俺にくれよ」
あれだけ説明しても、まだ自分を汚いと言う涼子に昭彦は苦笑する。
「昭彦、様が、汚れちゃう」
「汚れる前に洗い流してやるから」
昭彦の指が涼子の頰を撫でる。痛々しく腫れていた肌は、傷が癒えて今は滑らかだ。
「守ってやれなくてごめんな。怖い思いさせてごめん」
「そんな、の!」
だって、見つけて、くれた…!
「うん、もうあんな思い、させないから。だから、俺を愛してよ」
「あ、昭彦、さまっ」
ゆるゆると伸ばされた涼子の手を取り、昭彦は涼子の顔を覗き込むようにして強請る。
「なぁ、教えろよ。俺のこと、嫌い?」
「…す、好き」
「ちゃんと、言って?」
「好き、昭彦様が、好きで、っ」
言葉を終える前に、昭彦は噛み付くように涼子の唇をキスで塞いだ。