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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第4章 優しい人達とお仕事の心得
バスルームから部屋に戻ると、そこには櫻井がいた。テーブルには夕食が用意されている。

「少し遅くなりましたので軽めのものをご用意しました」

言われて時計をみると、20時を過ぎたところだった。

食事を終えると、違う部屋に案内された。廊下を歩き突き当たったところを左に曲がる。

「こ、これ!?」
「アパートの部屋にあった荷物をお運び致しました。今日からこちらのお部屋をお使い下さい」
「あ、アパートは!?」
「解約の手続きを進めております」

その言葉に、涼子はもう元には戻れないのだと、本当に初めて理解した気がした。

「明日の朝、ご朝食の時にお仕事等のことをご案内いたします。8時にお迎えにあがりますので、本日お召しになられたメイド服をお召しになってお待ちください。お洋服はあちらのクローゼットにございます」

今日はごゆっくりお休み下さい。

呆然とする涼子を置いて、櫻井は部屋を出ていった。


荷物なんかほとんどなかったけれど、両親や弟の写真や位牌も、ちゃんと部屋に置かれて、涼子はちょっとホッとした。

「ご丁寧に…」

位牌の前には水とお線香立てが置かれている。涼子が使っていたものよりも新しく見えるそれは、わざわざ用意したものだろうか。



次の日の朝、時間通りにドアがノックされた。一応メイド服を着て待っていた涼子に、櫻井は よろしゅうございます、と頷いた。

「食堂がございますのでそちらへご案内致します」

ついていくと、メイド服を着た女性が3名、食事をしていた。涼子に気づき顔を向ける。

「皆さま、新人をご紹介致します」
「よ、よろしくお願いします」

涼子は慌ててぺこりと頭を下げた。
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