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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第4章 優しい人達とお仕事の心得
「今日はお仕事の流れなどをご説明いたします」

櫻井の後について歩く。

「まずはお屋敷のご説明です。このお屋敷には100名近い使用人がおりますが、メイド以外にもルームキーパーには女性もおり、彼女達はメイドを卒業された方々です」
「卒業?」
「メイドは30歳で卒業になります。その後ルームキーパーとして働かれるか、お屋敷を出られるかはお選び頂けます」
「30歳になる前に辞めることは?」
「やむを得ない事情の場合には、そのようなこともございます」

使用人の通用口、食堂、住み込みの使用人の居住エリア等々、部屋数といい本当に広いお屋敷だ。

ひとつの部屋に通された。

「お寛ぎください」

そう言うと、櫻井は部屋の奥に消えた。ソファーに座って待っていると、戻ってきた櫻井は涼子の前にティーカップを置いた。

「ありがとうございます」

礼を言うと、櫻井は僅かに微笑みを浮かべた。

「基本的には、お仕事は1日8時間です。ですが、お仕事の内容として夜にお勤めされることが多くなりますので、涼子さんのスケジュールは私が管理を致します。当日のスケジュールは前日の夜か当日の朝にご案内致します」
「休みたい時は?」
「お休みをされたい場合は2週間前にお申し出ください。また、本日のようにご主人様方が全員外出される場合は、臨時のオフとなります。この場合は有休日数に含まれませんのでカウントされません」

涼子の疑問に櫻井は丁寧に答えた。

「お屋敷内ではメイド服が制服となります。業務時間内はメイド服を着用してください」

ひと通りルールを説明した後、ご主人様方の説明がされた。

「旦那様は、昨日面接されましたね」
「は、い」

涼子は一瞬息を詰めたが、こくりと頷いた。

「他に、ご長男の貴俊様、次男 清孝様、三男 昭彦様。昭彦様は現在大学3年生です」
「御三方はお名前をお呼びした方が?」
「基本的にはご主人様、とお呼びください」

わかりました、と頷いた時、涼子のお腹がぎゅる、となった。体調が悪かったわけでもないのに、お腹が下るような感覚に涼子は青ざめた。

「すみません、お手洗いをお借りできますか?」
「はい、あちらになります」

櫻井は顔色も変えずにひとつのドアを指差す。涼子はお腹を抑えてトイレに駆け込んだ。


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